2008年 04月 13日
フエイトゥンタオ池のエビ
ついにソンクラーンを迎えました。
タイでは今日が仏教正月です。
パーン、パーン☆☆
お祝いの爆竹が、あちこちで鳴り響いています。
めちゃめちゃ暑いこの時期、
周りの友達の何人かは、南の海へ遊びに出かけています。
いいなあ~私も行きたいなあ~
しかし・・・チェンマイには海がありません。
海の変わりに、チェンマイの人が涼みに行く場所といったら
やはり、川や湖、滝、池などの水辺です。
ソンクラーンの時期は、どこの水場も大勢の人で賑わいます。
今回、私が出かけたのは、「フエイトゥンタオ」。
家からバイクで20分くらいのところにある、大きな池です。
池といってもかなり広くて、周囲が2kmくらい。
砂浜の浅瀬で泳いだり、ボートに乗って遊んだり、
まるで、海水浴場のような雰囲気です。
岸辺にいかだ風の東屋が並び・・・
涼しいので、昼寝する人も多いみたい(笑)
そして。
フエイトゥンタオに来たら、
外せないのが、名物料理「クンテン」!!
クン=エビ、テン=踊る、要するにクンテンとはエビの踊り食いのこと。
生きた小さな川エビを、ハーブと調味料であえて食べます。
・・・でも実は、私はまだ一度も食べたことがありません。
名前は聞いていましたが、生きたエビですからね・・・。
しかし、今回は仕事で食べなければいけないことになりました。
仕方ありません。
やりましょう!
と、ひとり、岸辺の食堂に入り、注文しました。
そして、出てきたのが、これ!
小さいフタ付きの丼。
この中にエビが?
ドキドキドキドキ・・・・
ジャ~~ン!
フタを開けると、この通り!
うわーーーー
み~んな、生きてうごめいています!!
よく見ると、透き通っていてきれい・・・。
などと、じっくり眺めている暇もなく、
ピンピン飛び跳ねて・・・
「・・・これ、本当に食べられるの?」
恐る恐るお給仕の女の子に聞くと、
「食べられます」と、きっぱり。
「じゃ、ちょっと食べてみせてよ」
とお願いすると・・・・
はい、こうですよ。
「おいしいですか?」
「・・・・・・・・・・・・・。」
なんか微妙な表情(笑)。
まだ高校生の彼女、この時期だけアルバイトに来ていました。
お店は、このソンクラーンの時期が1年で最大のかきいれどきなんだそうです。
他にも学生のアルバイトさんが大勢います。
しかも、彼女は今日がバイト初日。そして、ひとり目のお客さんは私。
クンテンも今まで食べたことがなかったそうです。
いきなり食べさせちゃって・・・ごめんね。
それでも健気に食べ方を試行錯誤してくれました。
「こうやって、混ぜ混ぜして・・・・」
あー、失敗!
「え~と、あ、こうやるんだった!」
と、今度はフタをしたまま器を、シェイク☆
カシャカシャカシャ・・・・・・・・
ほら、
調味料とスパイス、ハーブが上手くからんでいるし、
エビちゃんも気絶して(?)大人しくなっているので、食べやすくなりました。
でも・・・すでにエビの数が半分くらいになっちゃった(笑)。
では、覚悟を決めて、いただきまーす☆
味はラープに似ています。
ハーブと唐辛子がエビの生臭さを和らげ、エビの甘みがほんのり。
でも暑い季節だし、生ものは怖いから、一匹だけにしとこうと思ったのですが、
食べてみると・・・結構いけます!
ついつい、つまんでしまう私(笑)。
そよそよと風に吹かれ、
ひとり、エビの踊り食いに舌鼓を打つ女。
その傍らには、先ほど脱走に成功した、まだ命のある小エビたちが
あっちでぴょん、こっちでぴょんと飛び跳ねているのでした・・・(笑)。