2010年 04月 21日
めでたい料理「ラープ」
ラープという食べ物です。
ソンクラーンに近所のお寺で
手作りラープの味と見た目を競う「ラープ大会」が行われました。
ラープという名前が「豊かで幸せになる」という意味の単語と音が同じなので
縁起をかついで、
お正月や結婚式、新築祝いの席などでよく出されます。
有名なイサーン地方のラープと違い、
北タイのラープは火を通さず、生で食べます。
豚肉が主流ですが、
鶏や水牛のラープもあります。
生が駄目な人は
ラープを炒めて「ラープ・クア」にしてもらいます、
私は普段、専らこのラープ・クアを食べています。
生のラープはねっとりとした食感と
ハーブやスパイスの香りが絶妙な北タイ料理です。
地元の人には今でもご馳走で、
特にお酒好きの男性がこだわりを持って作ることが多いようです。
作り方は、
生の豚肉に、血や茹でた内臓を入れて、
独特のスパイスを加えます。
ナタのような包丁で叩くように細かく刻んでミンチ状にしていきます。
トントントントンという音が、ラープ作りの音。
生のハーブも刻んで加えます。
出来上がったら、
台にきれいに盛り付けます。
そして、審査員はもち米と一緒に食べながら、
ひとつひとつ味見していきます。
ラープは地元の酒飲みにはつまみとしても人気があります。
だからなのか、同時に「地酒コンテスト」も毎年行われます。
透き通ったのから濁ったのまでいろいろ。
審査員は当然、端から全部飲みます…すごい。
まあ、審査員と言うからには相当な大酒飲みなんでしょうねえ。
ラープ大会中、見物に行くと必ずこのお酒が回ってきます(笑)
あまり飲めないので、
チビっとだけ飲んでお返しするのですが、
しばらくいると、すっかりほろ酔い気分~。
普段はお寺にお酒を持ち込んではいけないのですが、
ソンクラーンは特別にお寺の住職さんの許しが出るのだそうです。
このあと、ダムフアというお年寄りに挨拶をする儀式があり、
それから皆でラープを食べました。