2009年 04月 10日
ゴールデンシャワーと桜
日本から桜の便りが届く、今日この頃。
タイではこの時期、
ゴールデンシャワーという花が咲き、
ソンクラーン(タイ正月)の季節の彩りになっています。
房状に垂れ下がって咲く花
ゴールデンシャワーはタイの国花。
タイ語では国王の花という意味の
ラーチャプルックという名前がつけられています。
北部弁ではドーク・ナーレーン、
熱風の花という意味だそうです。
どの名前も花の雰囲気を上手く表していますね。
花のアップ
この花が一番好き、
というタイの人はたくさんいます。
ソンクラーンは帰省して、
家族と過ごすという人が多いのですが、
私の友人は、長距離バスで家に帰ると
いつも窓からこの花の黄色い並木道が見えて、
「やっと帰ってきた」と実感するのだそうです。
お堀のラーチャプルック
別の知り合いは、
子供の頃、
ソンクラーンになると
村でお祝いの行事を開き、
会場になる小屋にこの花を飾りつけるお手伝いをしたり、
中に種の入った長い棒状の鞘を刀代わりにして、
チャンバラごっこをして遊んだ思い出を話してくれました。
この鞘の中に種が入っている
強烈な日差しを浴びて、きらきらと降り注ぐ花の光。
この花の下で日本のようにお花見をする習慣がないのは、
ただただ猛烈に暑いからでしょうね。
日中、用事で外に出かけるとぐったり。
日に何度もシャワーを浴びて、Tシャツを着替える毎日です。
今日は故郷の友人が桜の写真を送ってくれました。
kaoruさんの写真
春のおすそ分け、とってもうれしいです。
そういえば、
もう何年も桜を見ていません。
桜を思い出そうとしたら
子供の頃遊んだ公園の桜、
それもなぜか、
散り積もった花びらが
風が吹くたびに波のように押したり寄せたりする風景が目に浮かびます。
私の足と祖母の声も・・・。
桜やラーチャプルック、季節を告げる花に
大切な思い出を重ねる人は多いのかもしれません。
「桜が咲くのはいつなの?」
タイ人の友人と話していて、
いつか日本に行きたいなーという話題になると
必ず聞かれるのは、桜の咲く時期。
桜並木は一度は見てみたい、憧れの風景だそうです。
そんな友人が、
コツコツお金を貯めて、先日、とうとう日本へ遊びに行きました。
今頃、満開の桜を眺めていることでしょう。
お土産話が楽しみです。